こんにちは、デイジーです。
夏は、気温とともに体温も上昇するので、体は発汗によって体温を下げようとします。
その汗には、水分だけでなく塩分も含まれており、この両方が失われることで脱水症に。
脱水症を放っておくと、熱中症、熱射病へと症状が移行していきます。
特に小さな子供たちは、サインがあってもうまく説明できず気付かないうちに症状が進行してしまう場合があるため注意が必要です。
熱中症とは
気温の高い環境にいることで体温を調節する機能が狂ったり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたりすることで起こる、めまいや頭痛、けいれん、意識障害などの症状をまとめて「熱中症」といいます。
熱中症を引き起こす要因には、「環境」によるものと「からだ」によるものがあります。
環境とからだの要因が重なったときに熱中症が起こりやすくなると考えられています。
注意が必要な時期は高温多湿である梅雨明けや大雨後の暑い時期が最も発生リスクが高いと言われています。
注意が必要な場所は
・運動場・公園・海・プール・強い日差しが当たる野外・駐車場に止めた車の中・体育館など家庭内の風通しの悪い室内でも起こりやすくなります。
熱中症になった場合には、速やかな対処が必要です。
熱中症は、重症度に応じてⅠ度からⅢ度まであります。
熱中症の約60%はⅠ度。脱水が進んでいますが、体温調節機能が破綻して体温上昇するのはⅡ度以降。
Ⅱ度以降は症状が重篤になります。
体温が上がらないⅠ度の段階で対処することが大切です。
重症度 | 熱中症の分類 | 熱中症の対処法 |
Ⅰ度 | ・めまいやたちくらみを自覚する ・筋肉痛やこむら返りがある。 ・拭いても拭いても汗がどんどんでてくる | ・涼しい風通しの良い場所に移動 ・安静にして身体を冷やす ・水分、塩分、糖分を補給する (経口補水液等) |
Ⅱ度 | ・頭痛、吐き気、嘔吐がある ・体がだるい・体に力が入らない・集中力や判断力の低下 | ・Ⅰ度の対応を持続する ・誰かがそばで見守り、症状が改善しなければ病院を受診 ・Ⅲ度に悪化した場合も病院を受診 |
Ⅲ度 | ・意識障害がある ・けいれんが起こる ・運動障害 | ・Ⅰ度、Ⅱ度の対応を持続する ・すぐに救急車を呼び病院を受診 |
脱水症とは
脱水症とは、水と電解質(塩分が水に溶けたもの)で構成される体液が汗で失われ、その補給ができていない場合に生じます。
脱水症になると血液の量が減少、血圧が低下、必要な栄養素が体に行き渡らなくなり、不要な老廃物を排出する力も低下します。
骨や筋肉から電解質が失われると脚がつり、しびれが起こることもあります。
水分と電解質のどちらがより多く失われるかで、脱水症のタイプも分かれます。
つもより濃くなった状態。汗をかいた時に喉が渇くのはこのタイプです。
自分で水分摂取のできない乳幼児や高齢者に多い。
発熱と著しい口渇感を伴い、意識は保たれても不穏・興奮状態になります。
【高張性脱水(体液の浸透圧が高くなる)】
電解質よりも水分が多く失われて体液がいつもより濃くなった状態。
汗をかいた時に喉が渇くのはこのタイプです。
自分で水分摂取のできない乳幼児や高齢者に多い。
発熱と著しい口渇感を伴い、意識は保たれても不穏・興奮状態になります。
【等張性脱水(体液の浸透圧が正常)】
下痢や嘔吐のように体液を一気に喪失してしまう時に起こります。
口渇感があるので、水分を摂取し、低張性脱水に変化することも多い。
【低張性脱水(体液の浸透圧が低くなる)】
大量に汗をかいて電解質を多く失っているときや、下痢・嘔吐などにより水分の喪失以上に電解質の喪失が著しい状態で、電解質濃度の低い飲料や水・お茶などを大量に飲んだときなどに起こります。
発熱、口渇感などの自覚症状が少なく、進行すると全身の倦怠感や脈拍低下が起きます。
かくれ脱水とは
かくれ脱水とは、自覚症状のない脱水症の初期の状態になります。
脱水症が進行するまで明確な症状が出にくく、早い段階で有効な対策がとれない場合が多いのです。
高齢者の熱中症予防は、「かくれ脱水への対策」がポイントになります。
高齢者が脱水症をおこしやすい環境をできるだけ改善し、外気との温度差がある環境での体温調整の工夫をしてください。
食事などで防衛体力を保持することも大切です。
座って立ち上がるときにふらついていたり、お話ししていて口が重くなったり、おしっこの回数がいつもより減っている、尿の色が濃くなっているのも水分不足のサインになります。
脱水症の予防
のどの渇きを感じる前に水分を摂ることが重要です。
いつもよりコップ2杯分の水を多くとるように心がけるとともに、水分が不足しやすい寝る前後、スポーツの前後、入浴の前後、飲酒の後、には水分補給を意識しましょう。
水分を十分摂取することはもちろんですが、果物や野菜・汁物など水気を多く含む食品も水運補給におすすめです。
加湿器などで部屋の湿度を保つのも脱水予防にとても効果的です。
脱水症の予防 | |
内的な予防(脱水症に対する防衛体力を養う) | 外的な予防(脱水症をおこしやすい環境を改善する) |
・無理なダイエットなど食事や飲み物を制限しない ・十分な水分と電解質を補給する ・睡眠をしっかり取って休息する ・適度な運動で筋力を保ち、汗がかける体質になる | ・厚さを避ける服装になる ・風通しを良くする ・無理な節電をしない ・気温、湿度を下げる ・高気温、高湿度等の環境で無理な労働や運動をしない |
脱水の予防は血管病の予防にもなる
熱中症の始まりは体の水分不足、つまり脱水です。
暑さで水分が失われやすい夏季には特に意識して、こまめな水分補給を心がけ、脱水・熱中症を予防しましょう。
また、脱水は血管に負担のかかる状態です。
体内の水分が不足すると、血液の濃縮度も増し、血栓がつくられやすい状態になります。
特に高血圧などで動脈硬化が進行している人では、脳卒中や心筋梗塞を起こす要因になる可能性があります。
こうしたことからも、日頃から水分を上手に摂取する習慣をもち、脱水を防ぐことが大切です。
上手な水分の取り方
ポイント
・平常時の水分摂取に最適なのは、常温に近い温度の水
・1日のめやす摂取量は1.5L程度
・ゆっくり少量(150~200mL)ずつ、7~8回にわけてこまめに飲む
・特に体から水分が失われやすい次のタイミングでの補給を忘れずに!
①起床時 ②運動の前後 ③入浴の前後 ④就寝前
熱中症対策には水分・塩分・糖分の補給
少量の汗の場合は、塩分があまり失われないため、水やお茶による水分補給で十分なのですが、大量に汗をかくときは、水やお茶だけ飲んでも脱水症状が良くなりません。
汗をなめると少ししょっぱいですね。
これは、汗の中に塩分が含まれているからです。
つまり、汗をかいて水分を失うということは、同時に塩分も失うということです。
ですから、大量に汗をかいた時は、水分と同様、塩分も一緒に補給する必要があります。
大量に汗をかいた時に、水だけを飲んでいると、体液が薄くなります。
そこで、私達の体は、これ以上体液を薄めないようにするため、のどの渇きが止まるようにしてしまいます。
さらに、体液を濃くしようとするために尿からも水分を出すため、ますます水分が不足することになります。
したがって、少量の汗の場合は、水やお茶だけで水分補給できますが、大量に汗をかくときは水分と塩分の補給が必要になるわけです。また、塩分は糖分と一緒にとると吸収が早まります。
特に、熱中症の状態では疲労しているためにエネルギーを補う必要もありますので、糖分も必要です。
結論として、熱中症の水分補給には【水分+塩分+糖分】の三大要素が必要ということになります。
・スポーツドリンク ・塩分を含む飴 ・経口補水液
・紅茶やコーヒー ・タブレット ・OS-1
・ミネラルウォーター ・梅干し
お茶やアルコールでは水分補給にはなりません
お茶やアルコールには利尿作用があり、身体の中の水分を外に出してしまうため、水分の補給に適していません。
また、汗には塩分(ナトリウム)などの電解質(イオン)が多く含まれているため、水だけ補給しても熱中症の予防にはなりません。
0.1%~0.2%の食塩水やイオン飲料、経口補水液を摂るようにしましょう。
おすすめ熱中症対策アイテム
レジャー・スポーツ・仕事・家事・育児に熱中する全ての人に。
汗によって失われる成分に近いイオン組成を再現。
身体から失われた「水分」と「塩分」を簡単に補給できる飲料水です。
さらに「L-カルニチン」「ナイアシン」「クエン酸」配合で夏の体をしっかりサポートしてくれます。
カロリーゼロだからダイエット中でも毎日安心してお飲みいただけます。
水に濡らして、絞って振れば何度でも冷たくなる!
クールタオルは、吸収、保水、蒸発の異なる3つの役割を単層生地で実現させ、効果的な気化熱を発生させ生地温度を下げる。
スポーツやアウトドアシーンはもちろん日常生活においても効果を発揮し冷却効果を長持ちさせることで、あなたの体温を健康的に保ちます。
更に、紫外線遮断率98%、紫外線保護指数(UPF)50+でタオルなのにUVカット。
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夏のお供にお出かけ時にオススメなアイテムです。
手動で360度調整可能なので、どの角度からも涼しい風を楽しめます。
風量の強弱も風量調節ダイヤルを回すだけで最適風量に設定できます。
終わりに
熱中症は予防が大事です。
「高温注意情報」や「暑さ指数」の情報や熱中症対策アイテムなどを使って十分な対策を取りましょう。
熱中症は必ずしも気温や暑さ指数が高い状態ではなく湿度やスポーツなどによる体調変化、水分補給の状態などによっても発症することもあります。
高温注意情報が発表されていない時でも、熱中症にならないように日頃からの対策をしておきましょう。
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